しもべ聞く、語りたまえ―

<サムエル前書三・一〇>









 ―古い歌だ


 すすめる緑の庭園に

 果実がしたたり 熟れていた

 たまらず もいだは―何者だろう

 昼でも 夜でもないという


 たちまち辺りを戦火が囲い

 戦士は剣を手に取った

 滅びを告げる終の声が

 歩け 歩けと 背を追った


 それでもその実の

 狂おしく甘かったのを

 いまなお忘れられぬという
( そうしておまえはここにいる

勤勉なるプロテスタント

罪深き肉体に宿る 魂として

闇をも 光をも 戒めとして

前世の殺意を ひそめながら )




[2007.10.26]



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